神葬祭

神道で行う葬儀を神葬祭といいます。
前夜祭、翌日に葬場祭(告別式)、帰家祭を行います。
神職が故人のご遺徳を称えると共に、御霊をお慰め申し上げる為、受付時に故人について経歴等をお尋ねします。

お手続き
の流れ

納棺前に済ませなくてはならない手続き-もし身内でご不幸があったら-

  1. 命終らば忌服に関係なき人が、神棚を拝して扉を閉じ、その前面に白紙を貼ります。(五十日祭終了まで)
  2. 祖霊舎に命終れる由を報告します。(枕直しの中で神職が報告することもある)
  3. 病気平癒を祈願している神社があれば、忌服に関係なき人を代参させ、あるいは遙拝してこれを解きます。
  4. 喪主を決めます。
  5. 神社に報告し、葬儀依頼をします。
  6. 葬儀社、花屋等と協議します。
  7. 葬儀委員長以下、役員を決めます。
  8. 葬儀の日時、場所を決めます。
  9. 死亡届、火葬認可等諸手続きをします。
  10. 新聞等に死亡広告を出します。(連絡)
  11. 故人の略歴を年月日順に作成します。(神職、葬儀社と相談して作成)
  12. 前夜祭参列者の概数を計算します。(玉串の本数を確定させるためです。)

祭典
について

枕直し

死者に対する最初の儀礼。故人の死を憂い徳を偲び、神棚、御霊舎に事の由を報告する儀式。近親者が集まり、部屋を定め遺体を移します。首位を部屋に向かって右方向に安置します。
面部を白布で覆い、枕屏風を立てて灯りを点し、守り刀を枕頭に置きます。
守り刀は小案(小さな机)の上に、柄を向こうにし刃を外に向けて載せます。
前面には机(祭壇)を設けて、米酒塩水、生前好まれたものを供え、家族、親族が謹んで側に侯します。   

納棺

棺に納めるにも様々な作法があります。家族、親族が遺体を沐浴させ、髪を整え爪を切り、新しい衣服を着せ面上に白布を覆い、褥を敷きて棺に納め、礼服および生前の愛用品なども納めて蓋をし、白おおいで棺を覆い全員で拝礼します。
近年は葬儀社の方で済ませる場合が多いです。枕直し同様の祭壇を設け、お供えものを上げます。  

前夜祭(通夜祭)遷霊祭

前夜祭は、古の殯斂(もがり)の遺風であって、葬儀を行うに至までの間、遺体の在る所に於いて生前同様の礼を尽くし、手厚く奉仕するべき重儀になります。
「もがり」とは「あらき」ともいい、葬儀の終わらない間、別所即ち殯殿(現在の葬儀場)に移して朝夕饌、生前と変わらぬ奉仕する事が大事です。此の儀は葬場祭(告別式)の前夜に行うのが適当です。遷霊祭は発柩以前に、故人の神霊を霊璽(れいじ)に遷し留める儀式で、夜間之を行うのを本義とします。故に前夜祭の中で遷霊祭を執り行う様になりました。  

葬場祭(発葬祭、発柩祭)

故人に対し最後の訣別を告げる最大の重儀である。心から誠を以て奉仕しなければなりません。
発葬祭、発柩祭の二つを併せて葬場祭といいます。  

火葬祭

火葬場内にて行う祭です。

帰家祭

霊前に葬儀が滞りなく終了した由を奉告する祭です。また、此よりは御霊祭として奉仕して行く最初の祭になります。

神道の御霊祭

10日祭 ・ 20日祭 ・ 30日祭 ・ 40日祭 ・ 50日祭 ・ 100日祭 ・ 1年祭と続いております。当社では、10日祭 ・ 30日祭 ・ 50日祭 ・ 100日祭 ・ 1年祭を御案内させて頂いております。
仏教でいう初7日が10日祭、49日が50日祭にあたります。
50日祭に併せて納骨祭を執り行い、忌み明けとする。神棚の白紙を取り、少しずつ生活を元に戻して行きます。 

年祭

1年祭以降は、3年・5年・10年祭・以降5年毎のお参りを御案内申し上げます。また、年数に関係なく祥月命日のお参りも承ります。

御霊祭の重要性

今、一番失われているのは家族の絆ではないでしょうか。誤った個人主義により家族がバラバラになり、父も母も関係ない。そのような声が多くなっています。 御霊の安鎮を祈ると共に、その御加護を頂き、生活していることに感謝をする事が大切かと思います。
(御霊祭は帰幽日より満で数えます。)